富士フイルムのカメラに触れる
思えばアレがきっかけでした。
X-PRO1が発売された2012年当時、そのカメラのスタイルと写りから非常に興味はあったものの、前年に超高額レンズを購入した影響で、残念ながらX-PRO1を購入することは叶いませんでした。
そんな中、X-PRO1が発売されてしばらく経った頃、行きつけの某家電量販店でなんと発売してまもないX-E1が45,000円で売られているのを発見したのです。
一瞬の悩む間も無く購入していましたね(笑)
当時から富士フイルムのセンサーは色味が素晴らしいと雑誌やネットでも話題で、一度は試してみたいと思っていましたから。
カメラと一緒にMマウントのレンズアダプターも購入し、最初はSummaron35mmF3.5を装着して撮影に臨みました。
これがね、悪くないんですよ。
オールドレンズながらもしっかりと解像し、それでいてレンズの味は残している感じ。
富士フイルムのセンサーの懐の深さを感じました。
センサー性能をフルに愉しむ
純正レンズでなくてもその性能をいかんなく発揮する富士フイルムのセンサー。
「一体純正のレンズを装着したらどうなるのだろう?」
そう思ったが最後、すでに3つのマウントを持っているにも関わらず、私はXFのレンズ沼に足を突っ込んでしまったわけです。
最初に購入したレンズは、XFの標準ズームXF18-55mmF2.8-4。
購入の理由はワイド端が明るかったことと、小柄なボディを活かして軽快にスナップを楽しみたかったからです。
純正レンズを装着すると、センサーが本来持つ解像度の高さも感じ取ることができました。
フラッグシップでもなければフルサイズでもない、しかもレンズは標準ズームレンズであるにも関わらず、その写りは感動に値するものでした。


ズームレンズとは思えないシャープな写りに、「これはただ事じゃないぞ」というのが当時の感想です。
すっかりXFレンズに虜になってしまった私は、XF35mmF1.4とXF14mmF2.8と立て続けに購入し、スナップや旅行に連れ回しました。

富士フイルムのレンズは、どれも被写体の持つ絶妙な雰囲気やトーンを美しく描き出してくれます。
これからのレンズラインナップの拡充にも期待が高まるばかりですね。
富士フイルムのカメラの魅力
富士フイルムのカメラは、使用者とレンズとの間に余計な距離を感じさせません。
絞りもシャッター速度もひと目でわかる表示は、ただシンプルに撮影に向き合うためのものです。
X-E1の購入から6年余り、現在はX-E3を所有しており、純正レンズは4本に増えました。
写りはもとよりレンズの大きさ、形状も、私の理想に限りなく近いレンズばかりです。

ただ純正レンズの選択肢が増えた今でも、時折Summaron35mmは装着しています。
マニュアルフォーカスのレトロレンズを使うと、X-E1を初めて使ったときの感動が蘇ってくるのです。
忙しない毎日を過ごす中での心休まる瞬間。
これからも富士フイルムのカメラと共に、様々なシーンを軽快に切り取っていきたいと思います。
